70年という英国史上最長の在位期間を誇ったエリザベス英女王(Queen Elizabeth II)が8日に死去し、世界各国の首脳から哀悼の意の表明が相次いでいます。
A statement from Her Majesty’s Representative at Ascot pic.twitter.com/sEy3h0t37Y
— Ascot Racecourse (@Ascot) September 8, 2022
エリザベス英女王は無類の馬好きとして有名でした。
馬への深い愛情と慈しみ、そして競馬に向けられる眼差しがこんなにも素敵だなんて。
— 笠松牧場 (@TeoGaLoftyAnSky) September 9, 2022
馬に携わるものの一人として、心からの尊敬と憧れを込めて、哀悼の意を捧げます。 https://t.co/iFNErIq9I3
自ら競走馬を生産、所有し、心底競馬を愛していらっしゃったエリザベス女王。だからこそ、遠く離れた日本の競馬ファンから愛され、またこれだけ哀悼の意を示すコメントが出るのでしょう。世界中のクイーンエリザベス2世C、我が国のエリザベス女王杯は今後も継続して行われてほしいと切に願います。
— 藤原有貴(研究ニュース) (@knews_fujiwara) September 9, 2022
エリザベス女王の元ボディガードによる女王の人柄がわかるエピソードが面白いので紹介します👑 pic.twitter.com/IPGWPaFNcP
— だいじろー (@DB_Daijiro) September 10, 2022
亡くなられたエリザベス女王の最後の旅をお見送りするスコットランドの馬と騎手たち。悲しく素敵なシーンですね。 https://t.co/NMi6OsncoV
— 日本社会人団体馬術連盟 (@JBG_Shabaren) September 11, 2022
The Queen always got it just right 👌 pic.twitter.com/eZBU0fpsbp
— World Horse Racing (@WHR) September 15, 2022
女王陛下の葬列に参列した王立カナダ騎馬警察(RCMP
— Nathaniel (@mambo_ds96) September 20, 2022
)の馬たち。片手の手綱で、これだけ脚を揃え、ゆっくりと行進する、馬も騎手も大変な技量。記事によれば、RCMPの参列は、女王陛下自身のアイディアとも。馬を愛した女王の、馬を愛する者への、最後のプレゼントhttps://t.co/xZBi1Vh3QB https://t.co/dcxPTJWW88
ウィンザー城での最後、沈み行く女王と退場する奏者が歴史の一幕を下ろす表現そのものだった pic.twitter.com/vOKaHC54kn
— Ishida Kyon (@kyon_ishida) September 19, 2022
競馬ファンが「女王」と聞いて真っ先に思い出す人にディック・フランシスを挙げる人もいるでしょう。
ディック・フランシスは、イギリスの障害競馬においてリーディングジョッキーになるスター騎手で1953年から1957年にかけてクイーンマザー(エリザベス王太后)の専属騎手を務めました。

それらの経緯は自伝「女王陛下の騎手」に詳しく述べられています。
その後、騎手を引退したのち、新聞記者、そして作家となり推理小説を執筆して多くの競馬小説を手掛けました。晩年は、息子(フェリックス・フランシス)との共作の形で作品を発表し続け、2010年に亡くなった後の現在ではその息子さんが引き続き小説を発表しています。
世の中に数多くの競馬小説があり、数多くの競馬小説ファンがいるでしょうが、ディック・フランシスを読んだことがない人はモグリといって間違いはないでしょう。
まだ読んだことがない方はぜひ一度読んでみてください。
古い小説でも、今読んでも十分おもしろいですよ。図書館にもたくさん置いてありますので、買うのが惜しい人は図書館で!

以下、『ウィキペディア(Wikipedia)』に掲載されているディック・フランシスの著作群です。
1962年 本命 Dead Cert (1968年)
1964年 度胸 Nerve (1968年)
1965年 興奮 For Kicks (1976年)
1965年 大穴 Odds Against (1967年)
ディック・フランシス著『大穴』 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
・・・私はゆっくりと歩きまわり、彼女の持ち物に手をふれながら、自分がどんなに彼女を愛していたかを思い起こした。元の状態に戻ることはありえないし、今この瞬間にドアをあけて彼女が入ってきたとしても、お互いに和解の涙にくれて抱き合うことなどあり得ないのはわかっていた。
片目しかないクマの人形を動かして、彼女の肘かけ椅子に腰を下ろした。一般に結婚がどこでうまくいかなくなったかというのは困難である。表向きの理由が本当の理由ではないからだ。
ジェニイと私の口論の原因がつねに同じ一つのことにもとづいていたのは明瞭であった。私の野心だ。体重がふえて平地競馬に出られなくなったので、結婚の前年のシーズンから私は大障害一本に切り換え、チャンピオン騎手になろうと決めた。そのためには食物も酒も控え、早く床に就き、出走の前日は妻に触れないことなどを決意した。
彼女がなによりも深夜パーティやダンス会が好きであったのが不運なめぐり合わせであった。初めのうちは気持ちよく諦めてくれたが、そのうちにはさほどさっぱりと諦められなくなり、しまいには行けないと激しい怒りを爆発させた。それからは一人で出かけて行くようになった。
やがて彼女は私に、自分と競馬のどちらかをえらべと言った。しかしその頃には、私はすでに相当以前から望みどおりチャンピオンになっていて、やめるわけにはいかなくなっていた。
ジェニィは出て行った。皮肉にも、それから六カ月後、私は怪我で騎手の生活を諦めねばならぬことになった。それ以来私は、結婚というものは片方がパーティが好きで片方が嫌いだから、というような単純な理由で破れるものではないことにしだいに気がついた。今では、ジェニイが華やかな雰囲気を求めたのは、彼女の心の奥底にあるものを私が充たしてやることができなかったからだ、と考えている。そう考えると、私の自尊心や自信が崩れた。

1966年 飛越 Flying Finish (1976年)
1967年 血統 Blood Sport (1969年)
1968年 罰金 Forfeit (1977年)
1969年 査問 Enquiry (1970年)
1970年 混戦 Rat Race (1971年)
1971年 骨折 Bonecrack (1978年)
1972年 煙幕 Smokescreen (1973年)
1973年 暴走 Slayride (1974年)
1974年 転倒 Knockdown (1975年)
1975年 重賞 High Stakes (1976年)
1976年 追込 In the Frame (1982年)
1977年 障害 Risk (1982年)
1978年 試走 Trial Run (1984年)
1979年 利腕 Whip Hand (1985年)
1980年 反射 Reflex (1986年)
1981年 配当 Twice Shy (1983年)
1982年 名門 Banker (1988年)
1983年 奪回 The Danger (1989年)
1984年 証拠 Proof (1985年)
1985年 侵入 Break In (1991年)
1986年 連闘 Bolt (1992年)
1987年 黄金 Hot Money (1993年)
1988年 横断 The Edge (1989年)
1989年 直線 Straight (1990年)
1990年 標的 Longshot (1996年)
1991年 帰還 Comeback (1992年)
1992年 密輸 Driving Force (1998年)
1993年 決着 Decider (1994年)
1994年 告解 Wild Horses (1995年)
1995年 敵手 Come to Grief (1996年)
1996年 不屈 To the Hilt (1997年)
1997年 騎乗 10 LB. Penalty (2003年)
1998年 出走 Field of Thirteen (1999年)
1999年 烈風 Second Wind (2000年)
2000年 勝利 Shattered (2001年)
2006年 再起 Under Orders (2006年12月)
2007年 祝宴 Dead Heat (2007年12月) フェリックス・フランシスとの共著
2008年 審判 Silks (2008年12月) フェリックス・フランシスとの共著
2009年 拮抗 Even Money (2010年1月) フェリックス・フランシスとの共著
2010年 矜持 Crossfire (2011年1月) フェリックス・フランシスとの共著
ディック・フランシスの本を読んだら、BAOO博多へぜひ一度ご来場ください🤟
お待ちしております。
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