福岡市は天神中央や長浜などの13区画で新たに屋台の営業を希望する人を募集し、審査の結果、あらたに13人を決定したと発表しました。毎日新聞の記事を紹介しましょう。
毎日新聞 2023/2/10
福岡市は8日、公募していた屋台の新規経営者について、13人を営業候補者に決めたと発表した。公募制度が始まった2016年以降、倍率は過去最高の5倍となっていた。
市は22年8月に13軒で募集を始め、23年1月まで筆記試験、書類・面接審査を実施した。
その結果、
昭和通2人
清流公園1人
天神中央2人
渡辺通1人
長浜7人
が候補者に選ばれた。
長浜ではそのうち、2~4人を1組とした「グループ応募」で1グループ(2人)が選ばれた。
長浜は過去3回の公募で候補者はいたが、営業開始には至らず、今回出店すれば初めての公募営業者が誕生する。
13人の候補者は24~47歳で、20代が3人、30代が5人、40代が5人だった。県内在住者が12人(うち市内は11人)、県外が1人。飲食店での勤務経験者は12人で、うち屋台経験者が5人を占める。
23年1月時点で市内の屋台は96軒。今回の候補者が営業に加われば、100軒を超える見通し。候補者は成績順に具体的な営業場所を決められる。営業開始は6~7月の予定。【野間口陽】

福岡市によれば、【福岡市の屋台は、民有地等に屋台を集積させたいわゆる「屋台村」とは違い、道路や公園など公共の場にあって、まちの風景にとけこむ日本で唯一の風情が大きな魅力】だとしたうえで、ところが【衛生面に加え、通行阻害や騒音、名義貸しなどの課題が指摘されてきました】としています。また、【平成7年に福岡県警からいわゆる「原則一代限り」の方針が示され・・・屋台は年々減少しており、将来的には屋台の灯が消えることが確実視されていました】と。

そのような中で、福岡市は【屋台の効用を高め、活用するとともに、その前提となる適正な屋台営業を確保し、ひいては屋台が市民や地域、観光客に親しまれ、福岡のまちと共生する存在となることを目指して、平成25年7月に福岡市屋台基本条例を制定】しました。
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— RKB毎日放送NEWS📺 (@rkbnews4ch) August 28, 2022
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🗣福岡市が開催 屋台営業者トークセッション
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福岡市は現在、新たな屋台経営者を募集しています。
28日は過去の公募で選ばれた経営者を招き、説明会とトークセッションを開催しました。 pic.twitter.com/w3AtMJB4Ru
そして【平成28年度に、屋台の歴史の中で初めて、減り続ける屋台に「新規参入のみち」をひらく屋台公募を実施】し【新規屋台の中には、ラーメンやおでんを提供するオーソドックスな屋台のほか、フランス料理やジビエ料理、コーヒーなど今までなかった個性豊かな屋台も誕生】、令和4年4月現在100軒の屋台が福岡市内で営業しているとのことです。

今回決まったのもその一環というわけですね。

ニューヨーク・タイムズが「2023年に行くべき52カ所」の旅行先リストに盛岡市と福岡市をピックアップしたことはすでにここで紹介しましたが、その中でニューヨーク・タイムズは「連なった屋台が見られる数少ない土地」と紹介していました。連なった屋台がさらに賑やかになるのはいいことですから、どんどん競争していいお店がいっぱいになれば私たち消費者もうれしいかぎりです。
さあ、福岡の屋台へいらっしゃい!
