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柏木集保著『読めば再発見!競馬予想入門』

柏木集保著『読めば再発見!競馬予想入門』の説明にはこうある。

競馬を始めた頃に、仲間や先輩に教えてもらったり、自分で調べながら得た、予想をする上で土台となるような基礎知識。
競馬新聞に載っている様々な予想ファクターの読み取り方、500万下や1000万下などのレース条件ごとの違い、歴史あるG1レースの個々の特徴などなど。

そういった入門編の知識はついつい、「そんなことはもう知っているから」と、立ち止まって見つめ直すことなく、最初に覚えたままの状態になっていないでしょうか?

本書ではベテラン予想家の柏木集保氏と語りながら、今さら仲間に聞きづらい基礎知識をおさらい。
予想の入口でどう考えるかを再確認していくとともに、いつの間にか忘れてしまっていた初歩知識の再発見もできて、読むだけで予想力の底上げにつながります!

本書の発売日が2011年11月と、いささか古いこともあって、年代を感じさせる煽りになっているのはご愛嬌です。ご存じの通り、柏木集保さん(かしわぎ しゅうほ、1948年生まれ)はもう長いこと競馬界で活躍する競馬評論家です。競馬の馬券野郎(わたしたちのことです)には競馬評論家に対してそれぞれ好みがあり、それぞれに推しもいます。新聞も好みがあり、気に入った新聞を読み慣れると浮気はなかなか難しい。それは競馬評論家に対しても同じでしょう。好みはそれぞれあるとしても、これだけ長い間、柏木さんがこの業界でメディアにも出続けるということはそれなりの実績が評価されてきたからといっても間違いではないでしょう。


ちなみに、「集保」の名はペンネームであり、資料を集めて保つとの意味とWikipediaにはあります。今日はこの柏木集保さんの著作から競馬入門にあたる『読めば再発見!競馬予想入門』を紹介したいと思います。

すでに競馬や競馬新聞に馴染みがある方には言わずもがなな内容が多く含まれていますが、本書の説明書きにあったように「基礎知識をおさらい」し、「予想の入口でどう考えるかを再確認」するとともに「初歩知識の再発見」につながればと思います。

なお、JRAでは2019年でしたか、条件クラスのレース名称がこれまでの「500万下」が「1勝クラス」に、「1000万下」は「2勝クラス」に、「1600万下」が「3勝クラス」にそれぞれに変わりました。これらの変更にともなう形で、降級制度も廃止され、またオープン特別競走の半分程度が「リステッド競走」に格付けされました。


まあ、こうしたJRAの実施した変更は本書『読めば再発見!競馬予想入門』が発刊された後のことですから、本書では以前使用していた名称の「500万下」などの用語がでてきますけれど、そのへんは含んでお読みいただければと思います。

柏木集保著『読めば再発見!競馬予想入門』より

柏木 競馬新聞に掲載されているデータなら、ある程度は限定されると思うけれど、それ以外も含めれば、競馬の予想の要素は200も300もある。できる限り多くの要素を知りたいと思っても、時間に限りあるし、無理だよね。

——それもあって、血流派なら血統、時計派なら時計など、自分好みのファクターを中心に考える場合が多いと思います。
柏木 必要と思うファクターをピックアップできたら、逆に、不必要と思う要素や先入観をカットしていくことも大切。そうやって「色々な要素に惑わされず、最後はポイントを絞ることも重要になってくる」ことは、各ファクターを考える前提として頭に入れておきたい。

——競馬は予想ファクターが多いですから、間口を広げていくのは比較的簡単ですが、最後に絞る必要があることも念頭に置いておこうと。
柏木 どのみち全部の要素をチェックしなおす時間はないだろうし、時間をかけて検討していると、どんどん1番人気が確実な馬に傾斜してくのは自然の成り行き。でも、それは「一般的な考え方にとらわれすぎていないだろうか。みんなと同じ結論に近づくことで逆に、むなしい不正解に近づいていないだろうか」と、自分に問い直す手段を考えておく必要がある。

——多くの時間をかけた末に自信を持って買った1番人気馬が負けたら、かなり「むなしい不正解」ですよね。
柏木 人間は別の人格にはなりえないけれど、角度を変えた発想を取り入れることはできる。個人では「角度を変えた発想」が不可能なら、仲間や先輩たちの考えを聞けばいい。別の人間の発想を学ぶことは、競馬では非常に大事なことだからね。仲間の考えを聞くということは、それだけで検討要素が自然に増えたことにつながる。別角度の発想が生まれることも珍しくない。

——単に狙いの馬を聞くというのではなく、「この1番人気の馬をどう考えるか」という他人の意見は、しばしば参考になったりしますよね。
柏木 それから、ビッグレースの場合などは、時間を置いて再び考え直すのも手法のひとつ。寝ながら考えて、朝起きた瞬間にふと違う考えが浮かんだりしたら、それは素晴らしいことで、目が覚めてひらめいた考え方や浮かんできた馬名は、決して軽視してはいけない。雑念が除かれて、すっきりした頭の中で自然に浮かんできた「得がたい答え」かもしれないからね。
渡辺&柏木「私たちはこう見た」 東スポ競馬

☑️ 渡辺&柏木「私たちはこう見た」 東スポ競馬

柏木集保著『読めば再発見!競馬予想入門』より

——第1章で柏木さんは、「能力比較をしていく基準の馬を設定する場合、自分の場合は◎が並ぶ馬よりも○が並ぶ馬を基準とする場合が多い」という話をされていましたよね。
柏木 ◎がたくさん並んで、いちばん可能性が高いと見られている馬よりは、2番人気というか、〇がたくさん並んだような馬を「この馬がだいたい勝ち負けのボーダーラインかな」と考えて基準にすることが多い。

——◎が並ぶ馬を基準の馬、予想を組み立てる時の尺度となる馬に考えても、間違っていることではないんですよね
柏木 そのあたりは個々の考え方で、もちろん構わない。ただし、1番人気というのは「もっとも勝つ可能性が高いと考えられる馬」で、そこに最初から比較の視点を置くと、ついつい見逃しが出てきてしまう。

——例えばディープインパクトを基準にして考えても、どれもこれも劣って見えますよね。ディープインパクトは14戦して12勝していた馬ですから、ここで例に出すのは適当でないかもしれませんが……。ともかく、そういったことを避けるニュアンスもあるんですか?
柏木 それはある。たとえ最終的にはディープインパクトを本命にするにしても、2~3番手の馬を尺度にした結果、「やっぱり1番人気のこの馬で仕方ない」という結論に達した方がいい。

——そういう考え方で進めていけば、少なくとも1番人気を「盲信」することはなくなるかもしれませんね。

☑️ 日曜メインレース展望 柏木集保 netkeiba.com

柏木集保著『読めば再発見!競馬予想入門』より

日本のタイム表記が省略されている不思議

日本の競馬ファンは、昔からかなり数字に明るいとされてきた。でも、数年前、「ゆとり教育」の時代に、円周率は「3.1」ということにしたい。そんな意見が採用されていた時期もあるほどで、現在もまだ教育にかける予算は信じがたく抑えられている。いまでは、アジアでも「いちばん算数に弱い」若者が育てられているとまで言われる。問題は算数だけにとどまらない。

数字に強いなどと言われたのは、もうずっと昔のことかもしれない。たしかにオジサン、オバサンたちが中心になってささえてきた競馬新聞や、スポーツ新聞の競馬欄にはいたるところに数字が並んでいる。各馬の成績欄には、走破タイムや着順、人気だけでなく、上がり3ハロンの数字、前半3ハロンの数字、馬体重、勝ち馬とのタイム差などなど。慣れるまでは読みこなせないくらい、各種の数字が詰め込まれている。調教タイムも詳しい。馬場の何分どころを通ったのか、最後の1ハロンのタイムはいくつか、騎乗していた助手の体重まで載っていた新聞もある。

後半3ハロンが「35秒8」のレースで、残り3ハロンの地点では先頭にいて、最後は「0秒8」差の3着に沈んだ馬の上がり3ハロンは「36秒6」になるくらい、となりの「枠連しか買わないオジサン」も理解している。もっとも、現代の「ゲームに強い若者」たちは、本当はオジサンたちより数字にはきわめて明るい一面があるのが実際なのだが……。

2011年の凱旋門賞は、ドイツ産の3歳牝馬デインドリーム(父ロミタス)が鮮やかに抜け出し、2400mを「2分24秒49」のレースレコードで圧勝した。同馬の、2走前のベルリン大賞は2400m「2分33秒50」であり、前走バーデン大賞の勝ちタイムは2400m「2分37秒52」だった。だから、渋馬場ならともかく、高速の芝では苦しいと思われたのである。

同じ日、中山のスプリンターズSに1番人気で出走したシンガポール調教馬ロケットマンの1200mの持ち時計は、自国シンガポールのクランジ競馬場での「1分7秒87」である。

「馬体重?」「肉屋さんじゃないので、なんとも……」という国でも、「調教タイム?」「あの丘の上の調教を、どうやってタイム計測するのだ?」という国でも、アメリカでも、オーストラリアでも、主要競馬場の時計は、100分の1単位で計測されている。

よくよく計り直したらちょっと距離が違っていた、などといわれたくらいかなり数字にはいい加減なエプソムダービー(英国)を、半世紀以上も前の1965年に勝ったシーバードの時計は、さすがに正確かどうかはともかく「2分38秒41」と記録されている。

しかし、「1分7秒87」の記録をもつロケットマンは、JRAによってその記録を「1分8秒8」と省略されたのが気に入らなかったのか、右回りのコーナーを気にしたか、坂が応えたか、伸びなかった(4着)。それはそれでいいが、日本のカレンチャンが快勝した時計は「1分7秒4」であり、負けたロケットマンの日本の競馬場で残した記録は「1分7秒8」である。

いまさら100分の1秒の単位がどうだとか、細かいことを言い出しても、さして意味のあることではないだろうと思う。でも、「円周率なんか切り捨てて、3.1と教えろ」と言う人の仲間だとは、やっぱり思われたくないのである。

『競馬予想入門』を読んだら即実践です。

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