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園部晃三著『賭博常習者』その2

昨日に続けてになりますが、園部晃三著『賭博常習者』からギャンブラーに参考になりそうな部分を紹介します。

ヘビーな競馬ファンにはぜひ読んでほしい本です。以下に紹介する一部を読んでソソラレルことを期待しております。

「百万円を二百万円にするのはたやすい」そう嘯いて他人様の懐に平気で手を突っ込み、意表を突いたケントク買いで万馬券を掴み取る。
ギャンブルの神様に魅入られた、“ろくでなし”の自伝的長編小説

園部晃三著『賭博常習者』より

・・・ロケバスを車金融業者に流して最低でも300万円の資金を作り、それを元手に勝負することで話は整った。

決行日はよく水曜日の地方競馬重賞レース。
1週間あれば金はできるとナカタは言う。私は彼の部屋のソファで寝起きした。
ナカタは連日の資金繰りに奔走していた。愛車のランクルまでも売りに出していた。
 
彼の覚悟に報いるために私は頭をふり絞って予想に没頭した。
できるなら数点で仕留めたい。馬単4頭ボックスが、その時点で二人の考えだった。

私は酒を断ち、真っ正面から自分の精神状態とむきあって集中した。
あいかわらず気持ちを乱す細波には怯えていたが、もういい、水曜日に負ければナカタさんと一緒に死ねる、と言い聞かせると不思議と心は安定した。
 
決行日の前日までの二日間、私は始まったばかりのナイター競馬にかよってレースを追った。
馬券は買わなかった。決行のレースまでの流れを読みとるのがその目的だった。
 
騎手の好不調、レースの流れ、数字の連なりと配当額など、高校生のころから体得している地方競馬の不文律を読み取り、勝負するその日のレースの傾向を見極める必要があった。
 
ひいては競馬新聞の本誌予想とトラックマン予想の調子までメモ書きして統計を考察した。
競馬新聞は読みなれた一紙だけと決めていた。どんな新聞にも癖があり、どの紙面であろうが、その癖が読み取れるようになれば好機に恵まれるときがかならずある。


明日の重賞をひかえた今日のメインレースの準重賞は九頭立ての少頭数で、一頭ずば抜けて強い馬がいて、連勝記録を更新しようとしていた。
 
ここは固い決着になるだろうと予想していた。
それこそナカタとも、なんならこっちの鉄板で勝負しようかと持ちかけたほどだったが、高配当を求めてこのレースは見することにしたのだった。
 
ところがレース直前からの強い雨により馬場が重くなってしまい、ピッチ走法の道悪巧者の人気薄牝馬が逃げきり、本命馬は伸びきれずにもがき、三着に沈んでしまった。
 
ややもすると少頭数ほど荒れるもので、穴は穴を呼ぶものだった。手許の新聞のひとりのトラックマンだけが、勝った馬にぽつんと本命の二重丸を打ってあった。まさにこれが新聞の癖だった。
 
場内がざわつくほどの大波乱となった。十万円にとどく馬単の確定映像がモニターに映しだされる。観衆はさらに興奮につつまれた。
 仕事帰りの素人集団のOLが誕生日馬券でも的中させたのだろうか。
女性の「やったー!」という甲高い悲鳴にも似た声が頭上のスタンド席から聞こえた。

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