BAOO博多

nige著『知りたがり競馬塾 完全網羅のダート競馬編』

ダートに絞った競馬本が少ない中、ダート競馬に特化して惜しげもなくその知識を披露してくれている本書は地方競馬ファン、ダート競馬ファンにとって必読の書といえますな。

どんな内容か、目次を見てもらいましょうか。

『知りたがり競馬塾 完全網羅のダート競馬編』目次

1 はじめに
(普通のサラリーマンが、ダート予想家に!;走る馬を見つける独自の目を持つことで、未来は変わる? ほか)

2 レーシングカレンダーから見えてくるもの―2歳編
(余裕がある勝ち方をした馬を狙う!その判断は?;プラタナス賞は、狙うべき馬より、その後の判断が大事! ほか)

3 レーシングカレンダーから見えてくるもの―3歳編
(2歳は、完成度。3歳は、素質。そこから見えてくるものは?;2歳重賞の活躍馬を狙えるのは、どこまで? ほか)

4 レーシングカレンダーから見えてくるもの―古馬編
(格の差が忠実に出てくる古馬オープンクラス;地方交流重賞の出走馬決定方法で、王道路線に乗るまでの流れに変化が起きている ほか)

5 狙うべき馬が見えてきたら、それをどのように馬券につなげるのか考える
(馬を知る前に、自分を知れ!;基準を作ることで、買い方・買うオッズは見えてくる ほか)

特にレーシングカレンダーから見えてくるものを2歳、3歳、古馬で分けて書いてくれているのは入門者が頭を整理するのに役立つでしょう。

先日、新しくダート競馬を体系化する形が発表されましたので、今後はこれらの情報は古くなってしまいますがそれはもう少し先のことですし、ダート競馬全体像を理解する上では本書をぜひ手に取って読んでほしいですね。

今回の本書の中から最後の5章【狙うべき馬が見えてきたら、それをどのように馬券につなげるのか考える】から1つ紹介させてもらいます。

以下の話は、いろいろな方がいろいろな言い方で書かれていることなのですが、なぜか生粋の競馬ファンでも意識していない方が多い話です。ぜひ頭に叩き込んで場外馬券場に、BAOO博多に末永く足を運んでいただきたいものです。

それではどうぞ!

【基準を作ることで、買い方・買うオッズは見えてくる】

nige著『知りたがり競馬塾 完全網羅のダート競馬編』より

自分を知ることができたら、負けていたら勝つために、勝っているのならより勝つために、その改善を目指す。
 
その際、分かりやすい基準としては、的中率と回収率で基準を設定するのが一番分かりやすいと思います。
 
現状が、的中率が25%あって、回収率が80%とする。単複系の人に多そうな、的中率はあるけど回収できていないという状態。
 
これを改善するとしたら、的中率を上げられるのならそれが理想。
でも、そこを上げるのはなかなか難しいという点。
 
これだけ当たっているのに、回収できていないということは、オッズが低い的中が多いということ。
単勝で買っているのなら、2倍台や3倍台の馬ばかりで勝負していたり、馬連・3連複だったら買う点数が多かったり、人それぞれぞれに原因があると思う。
 
当てることのみが目的なら、オッズが低くても買っていいし、手広く流してトリガミになってもいい。ただ、トータルでプラスにすることが目的なら、自信があるレースでない限りは、明らかに低いオッズは勝負しないか、来たら仕方ないと割り切ってオッズが低い買い目を買わずに勝負することが、長い目で見るとプラスに働く。
 
当たってトリガミなら、勝負しなければマイナスはない。
そのマイナス分を考えると、勝負しないで自信のあるレース資金を回した方がいい。
 
的中率が25%あって、回収率を100%超えるためには、4レースに1回当たるレースで、4レース合計の購入金額の4倍以上が取れればいい。
 
的中率が20%なら、約5レースに1回当たるレースを購入金額の5倍以上の払い戻し。
 
的中率が100%なら、10レースに1回当たるレースを購入金額の10倍以上の払い戻しがあれば、回収率は100%以上になる。これは、小学生でも分かる掛け算。
単純な計算なのだが、これを意識している人が少ない。
 
全レース当てたい気持ちは分かるが、普通に馬券を買っていて、そんなことができる競馬の天才はいない(全通りの単勝など、100%負ける買い方をしないと不可能)。
 
「出る前に負ける事考えるバカいるかよ!」という、ある人の名言があるけれど・・・・・・。
 
「ハズれることを考えて勝負することが、勝つためには必要!」
と、馬券に関しては言える。
 
当てることばかり考えて勝つ人は、センスの塊。気持ちのまま勝負すればいいでしょう。
でも、そんな一握りの人は競馬以外で成功しているはず。その一握りではない私を含めての多くの競馬ファンは、現実を見るしかないのです。
 
自分なら的中率はどのくらい、それならこのくらい回収できる買い目にしないといけないと理解すると、オッズが低いけど当たったらいいなという勝負はしない選択肢も出てくる。
 
予想したけど、オッズが低いから買わない!と割り切れるくらいになれば、回収率は自然と上がってくるでしょう。
 
私、nigeは、的中率17%前後が例年の的中率なので、それに合うような5~6倍を回収できるような買い目・金額配分を意識して勝負している。この「的中率17%前後」という自分を知っているからこそ、回収すべき金額が見えてきているのです

自分の的中率を把握したらBAOO博多へGO!