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岐阜新聞【オグリの里2022十大ニュース(笠松競馬)】

騎手と調教師による馬券の不正購入や所得税の申告漏れなどが問題となりレース開催が8カ月間も自粛となった2021年の笠松競馬が2022年に復活に向けて動き出し、今年2023年にはさらに飛躍すると期待している様子が地元の岐阜新聞で報じられています。

最新の記事は「新春の笠松競馬場に助っ人10人、熱いバトル」。期間限定騎乗で多くの騎手が笠松競馬場に参戦し少しずつ活況を呈しつつある様子を伝えています。

その岐阜新聞が選んだ2022年の笠松競馬の10大ニュースが2022年の年末に発表されています。詳細はこちらで読んでいただくとして、笠松競馬の10大ニュースには以下が挙げられています。

岐阜新聞 オグリの里2022十大ニュース(笠松競馬)

①「ウマ娘シンデレラグレイ賞」で聖地巡礼ファン熱狂
②渡辺竜也騎手、初リーディングと歴代年間最多勝を達成
③復興元年、巨額赤字から黒字化へ
④イイネイイネイイネ東海ダービー2着、タニノタビトは3冠
⑤オグリキャップ孫娘のレディアイコ、笠松で疾走
⑥YJS笠松で東川、長江騎手勝利、及川騎手ファイナル進出
⑦期間限定騎手9人「助っ人」に、コロナ禍で1開催取りやめ
⑧笹野博司調教師が通算1000勝超え、全国リーディング2位
⑨藤原幹生騎手、全国ジョッキーズチャンピオン準V
⑩馬道で放馬、厩務員2人けが

競馬自体でのうれしいニュースが増えているのが笠松競馬の復活を示しているといえるのかもしれません。

売上も回復基調にあることも岐阜新聞は報じています。

岐阜新聞 2022年3月26日 笠松競馬、新年度はV字回復「黒字5億7000万円」見込む

・・・本年度(3月末見込み)の馬券販売額は215億5700万円。
一連の不祥事やコロナ禍で8開催が中止になったが、前年度に比べて25.8%減に食い止めた。

新年度は開催日数を95日から99日に4日間増やして、通年での大幅な黒字確保に努めていく。
老朽化が進んでいる厩舎の再整備では、まず「モデル厩舎」の建設に着手。
レース賞金や騎手ら厩舎関係者への手当を増額。長年凍結されていた構成団体への収益配分を30年ぶりに復活させる。

昨年9月以降の馬券販売は好調で、組合管理者の河合孝憲副知事は「再開後も笠松競馬を応援してくださるファンの皆さまのおかげ」と感謝。
「今後も厩舎関係者と組合職員が一丸となって、公正確保と経営安定のため一層努力していきたい」と笠松競馬再生に改めて意欲を示した。・・・

一連の不祥事からのダメージ回復は進んでいるとして、笠松競馬が抱えるもう1つの大きな課題が放馬事故です。笠松競馬では2022年度、競走馬が厩舎や馬道から一般道に侵入する放馬が相次いでいます。2013年10月の堤防道路での衝突・死亡事故があり、2022年には9年ぶりに人的被害が出た放馬事故がありました。

いずれの放馬事故も笠松競馬場から1.5㎞離れた円城寺厩舎の馬で起こっており、円城寺厩舎と競馬場を往復する途中の放馬・衝突事故で、競馬場に隣接している薬師寺厩舎への集約案が長く浮上しながらも整備は未着手で、今後は薬師寺厩舎1カ所への集約が急務となっています。

古田知事インタビュー 笠松競馬場 厩舎移転、長期的視野で 「手順踏んでやる」

古田肇知事は毎日新聞のインタビューに応じ、馬の公道への逃走事故が2022年に相次いだ笠松競馬場(笠松町)を巡り、抜本的解決策の厩舎(きゅうしゃ)移転について「何年後までにやるとは言えない」と述べた。厩舎地主らとの調整に時間を要するためとみられる。【太田圭介】

2023年は一段と笠松競馬が盛り上がったらいいですね。

オグリキャップが有馬記念を勝ったの1990年、もう30年以上前になりました。第2のオグリキャップを生み出すためにも、もう不祥事や放馬事故など競馬以外で時間を費やして放置しておくわけにはいきませんからね。

笠松競馬の2023年、乞うご期待です。

オグリキャップとは?
1987年5月に岐阜県の地方競馬・笠松競馬場でデビュー。
8連勝、重賞5勝を含む12戦10勝を記録した後、1988年1月に中央競馬へ移籍し、重賞12勝(うちGI4勝)を記録した。
1988年度のJRA賞最優秀4歳牡馬]、1989年度のJRA賞特別賞、1990年度のJRA賞最優秀5歳以上牡馬および年度代表馬。
愛称は「オグリ」「芦毛の怪物」など多数。